中国不動産価格7.8%上昇 12月、金融緩和が影響
中国国家発展改革委員会が14日発表した2009年12月の不動産販売価格は、前年同月に比べ7.8%上昇した。7カ月連続のプラスで、上昇率は08年6月以来、1年半ぶりの大きさになった。金融緩和であふれた資金が住宅市場などに流れ込んだ結果とみられる。
不動産販売価格はマンションなど居住用と、オフィスなど商業用の両方を含む。12月の上昇率を都市別にみると深センの18.9%、杭州の 11.5%、南京の10.4%などが特に大きかった。北京は9.2%だったが、一部の高級住宅が09年初めに比べ5割近く値上がりするなど、実態は統計以上に深刻なようだ。
不動産価格を押し上げているのは、銀行融資の急増で膨らんだ投機資金との見方が多い。中国人民銀行(中央銀行)は12日、市中銀行から強制的に預かる資金の比率である預金準備率を18日から0.5%引き上げると発表し、銀行融資の増加ペースを抑える構えをみせている。