中国ITの神州数碼、NTTと提携模索 SJIへの出資機に
中国のIT(情報技術)機器販売・システム構築大手、神州数碼控股(デジタル・チャイナ、北京市)は、NTTグループと提携交渉を始めたことを明らかにした。ジャスダックに上場する日本のシステム開発会社SJIを傘下に収めることで合意したのを機に、SJIと協力関係にあるNTTグループと金融向けシステム分野での提携を検討している。
神州数碼の郭為会長が日本経済新聞に明らかにした。郭会長はSJIへの出資の狙いについて、「日本の先端技術を中国市場に持ち込んで業績を伸ばすことだ」と強調。SJIについて「開発能力が高く、NTTグループなど有力企業と協力関係もある」と評価した。「中国では金融機関が設備投資を増やしており、SJIやNTTと中国の金融機関向けのシステム開発で協力する話し合いを始めた」と述べた。